台風の影響で山田錦の稲刈りが大変!
9月末の山田錦
9月末ごろになると山田錦もかなり稲穂が実り頭を垂れています。右奥は兵庫北錦はの田んぼですが、早生の品種なので一週間前に稲刈りが終わっています。
晩生品種の山田錦はまだ実が十分熟しておらず、刈り取るのは二週間くらい後の10月半ばの予定です。
山田錦の田んぼにはノボリが立ててあり、西海酒造さんの酒米を育てている目印になっています。
山田錦の名産地の三木市内などで、各蔵元さんの指定農家の田んぼでよく見かける光景です。
台風19号襲来
関西は台風進路から外れたとはいえ、超大型台風の暴風は田んぼに大きな影響を与えていました。
9月末にお伺いした時には、今年は台風が少なくて助かったと話してくれた蔵元さんですが、10月に入って、東日本に甚大な被害を与えた台風19号の風が兵庫県はかなり強く、山田錦は全て倒れてしまいました。しっかり茎が太く育っているので折れてはいませんが、大きくシナリ、田の縁の稲は土に触れてしまっています。この状態だと籾が発芽してしまうため心配です。
いよいよ山田錦の稲刈り
台風で倒れた山田錦を刈り取るのは大変で、特に雨などで濡れているとコンバインの内部で稲が詰まってしまうため、晴れている日にしか稲刈りはできないそうです。ここからは時間とお天気の勝負なので早く稲刈りをしたかったそうですが、生憎とお天気の悪い日が続き、刈り取りが出来たのは前回伺ってから一週間たってからでした。
やはり発芽している!
雨が続いた事もあって、土に触れていた稲穂は以前に聞いていた通り僅か一週間で発芽してしまっています。この籾は使えないそうです。
倒れた稲を刈り取るのは機械にかかる負荷が高いので慎重にコンバインを進めますが、度々手入れをしてやる必要があり、とても時間のかかる作業になってしまいました。
なんとかこの田んぼはその日のうちに、もう一つの田んぼも翌日中に刈り取りが終えられそうだと言うことでした。
そして刈取りが終わった次の日は天気予報通りの雨。農家さんの苦労がしのばれる取材となりました。