日本酒の地理的表示(GI)とは?

日本酒の地理的表示「GI」認証とは何か?

海外のワインなどで「ボルドー」や「シャンパーニュ」など、特定の地域が製品の呼称に使われているのをご存知の方も多いはず。

これは地理的表示(GI)と言い、その産地固有の地理的条件に加えて、一定の製法や品質基準などを満たすことで指定されているもので、特定の地域で造られた酒類や農産物などの品質を保守する制度です。

日本酒については、国税庁長官が産地からの申し立てに対して指定を行い、「正しい産地であること」「一定の品質基準を満たしていること」を示しています。

日本酒では、2005年に石川県白山市の「白山」が日本酒として初めてGI認証に指定され、ついで2016年に山形県が県レベルで初めて「山形」として指定されました。そして3例目として灘の生一本で知られる、兵庫県神戸市の「灘五郷」がGI指定されています。

GI白山 GI山形   GI灘五郷

 

GI指定には産地特有の背景として、お酒の特性とお酒の特性の要因(自然的要因、人的要因)について評価がなされると共にお酒の原料や製法の取り決め、更に指定されたお酒の特性をどうやって維持するか等も評価されます。ですから、GI指定されている地域や県などで造られるお酒が全てGI呼称を名乗れる訳では無く、各GI管理を行なっている管理機関(酒造組合等)の確認審査を通過した銘柄のみがGI呼称を名乗る事ができます。

 

※各GIマーク及びアイキャッチ画像は、各酒造組合様及び出羽花酒造(株)様H.P.より転載させて頂きました。

nihonshu-tourism.com